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日本とデフレスパイラルの関係について

そうなんだよ。いずれにしても、日本ではもう4年以上にもわたって物価の下落が続いていて、

再び「デフレスパイラル」に陥る可能性もある、といわれているんだ。

「えっ、じゃあ日本は、これから物凄い大不況になってしまうの?」

確かに日本はデフレの状態が続いているけれど、1930年代に経験したようなひどい大不況にはならないはずだ。

「どうして?」まず、1930年代と今とでは社会環境が全く違うんだ。

例えば、1930年代では簡単に会社が社会を大量にやめさせることができたんだ。

しかも、「失業保険」といつて、国が仕事がなくなった人達に収入がなくなっても生活ができるように

一定の期間お金を支給する制度もなかったんだ。

だから、当時は大量の失業者が出て、しかも彼らは収入が全くないので

モノを買うことがほとんどできなくなったりしたんだよ。

その結果、社会不安もどんどんひろがっていき、つらにモノがうれなくなっていったんだ。

日本とテ゜フレスパイラルの関係について

「日本は今までデフレスパイラルの蒸気陽になったことはあるの?」

かなり前だけど、実際にデフレスパイラルの状況が1930年代の日本で起こり、

会社が倒産して大量の質疑容赦が出て、日本は大不況になったんだ。

ちなみに、現在の日本は1999年から2000年、2001年とずつと物価が下がり続けているんだよ。

そこで、日本政府は2001年の3月に「日本は(戦後初の)デフレである」と認定したんだよ。

「へ〜、そうなんだ。あれっ、でもなんで政府は2001年の段階で”(戦後初の)デフレ”と認定したの?

だって、物価は1995年に下がっているし、1999年、2000年にも下がっているじゃない。」

まず、そもそも「デフレ」の厳密な定義は、「BIS(国際決済銀行)によって

「物価が”2以上”続けて下落している状態」と決められているんだよ。

だから、政府は1999年、2000年と”2年以上”続けて物価が下落したことが判明した2001年の段階で

「デフレ」と認定したんだよ。

「へ〜、”デフレ”には”2年以上物価が下がり続ける”というキチンとしたルールがあるのか。

だから1995年の場合などは”デフレ”とはいわないんだね。」

デフレはあらゆるものを破産に導く?

「デフレのとき”借金の負担が大きくなる”というのは別に会社の場合だけじゃなくて、

個人の場合についてもいえるよね。

だって、ブフレのときは(会社の収入が減るから)給料も減ることになるでしょ。

その一方で、借金を持っている人達は借金を返すのが難しくなっていってしまうよね。」

そうなんだよ。デフレは(会社の場合と全く同じ仕組みで)個人まで破産に追い込むんだよ。

そして、実はデフレは”国”まで破綻に追い込むものなんだよ。

「えっ、デフレって、そこまで恐いものなの?」そうなんだよ。

じゃあ、この仕組みと「国の借金」の現状については、別に解説することにするね。

デフレになると何でこまるの

そういうことなんだよ。そして、失業者がどんどん増えていくと「失業問題」が

ニュースなどでも取り上げられることが多くなってきて、「この先、自分や家族も失業してしまうんじゃないか?」

といったような不安が強くなってくるんだよ。

そうなると「使用来の”万が一”のときに備えてあまりお金は使わないでおこう」

と考える人達が増えていくことになってしまうから、ますます商品が売れなくなっていって

(お店はさらに商品の値段を下げざるを得なくなり)さらにデフレが進むことになってしまうんだよ。

「つまり、デフレが”新たなデフレ”を生むことになってしまうのか。

そして、さらにデフレが進めば進むほど(売り上げが減り借金の負担がますます重くなって)

さらに倒産する会社が増えたり失業者が大量に出ることになったりするんだね。」

デフレになると何でこまるの

「でも、いくら会社の売り上げが減っても、その分社員の給料を下げればいいから、

別に会社は困らないんじゃないの?」

確かに、理屈の上では、その通りなんだけれど、実は一般に”会社は社員の給料を下げにくい”という面があるんだよ。
だから現実には、いくら売上が減ったとしても会社はそれほど給料を下げることはできないんだよ。

「へ〜、そうなんだ。じゃあ、デフレが進むことによって会社の売り上げが減れば減るほど

会社は苦しくなってしまうんだね。」

そうなんだよ。そこで会社は(生き残るために)社員を減らすことを考えるんだよ。

「へ〜、なるほどね。だからデフレが進むと失業者が増えることになるのか。」

そうなんだよ。デフレが進めば進むほど倒産する会社が増えることにもなるんだよ。

「へ〜、なるほどね。つまり、”借金”は利子によって増え続けるから、デフレによって”売上”が減れば減るほど

会社は借金を返すのが難しくなっていってしまうのか。」

「なるほどね、だから、デフレが進めば進むほど会社は借金を返すのが難しくなっていって、

倒産する会社が増えていくんだね。その結果、さらに失業者が増えることになっちゃうんだね。」

デフレになると何でこまるの

「あれっ、でも、そもそもデフレになっても、そんなに問題はないんじゃないの?

とりあえず”デフレになると給料が下がってしまう”ということは分かったよ。

だけど、もしも給料が下がったとしても商品の値段も下がっているんだから別にたいして困らないんじゃないの?」

確かに、単純に考えると そうなるんだけれど、実は「デフレの問題」というのは、

そんなに単純なことではないんだよ。

例えば、まず、デフレが進めば進むほど失業者が増える可能性が高くなる んだよ。

「えっ、なんで”デフレ”と”失業者の増加”が関係あるの?」

基本的に会社は資金に余裕がないので、多くの会社では

”仕事をするためのお金”を銀行から借金して仕事をしているんだよ。

「通常は”銀行から借りたお金や利子”よりも”売上”の方がずっと多くなるから、

会社は儲けることができているんだね。」

そういうことなんだよ。ところが、デフレが進むことによって売上が減っていくと会社は困ってしまうんだよ。

デフレについて

「えっ、どうして?」

例えば”レタスが大量にとれすぎたのでレタスが安くなった”とか、

”コンピューターが安くつくれるようになったので、コンピューターが安くなった”とか、

特定の商品の値段だけが下がるのであれば特に問題はないし、

僕ら消費者にとっては、むしろうれしいことだよね。

だけど、「テ゜フレ」というのは、特定の商品の値段だけではかくて、

モノの値段が全体的に下がり続けることなんだ。

「なんで、モノの値段が全体的に下がり続けるようなことが起こるの?」

例えば、景気が悪いときにはモノが売れないので商品を売っている人達は困ってしまうよね。

そこで、買ってもらえるようにするために仕方がなく商品の値段を下げていくんだ。

もしも、このようにほとんどの店が「モノが売れないから仕方がなく商品の値段を下げなければならない」

という事態になると、どういうことが起こるか分かるかい?

デフレについて

「日銀がお金の調節を間違えて、世の中にお金を多く出しすぎちゃったらインフレになってしまうんだよね。

それとは逆に、日銀が世の中に出すお金が少なすぎてしまったらどうなっちゃうの?」

もしも世の中に出まわるお金が少なすぎたら「デフレ」になってしまう可能性が高いね。

「デフレって何?」「デフレ」というのはインフレの全く逆の現象のことなんだ。

つまり、物価が下がり続けることを「デフレーション」といい、通常は略して「デフレ」というんだ。

【ポイント】<デフレ(デフレーション)とは?>

物価が下がり続ける状態を「デフレーション」といい、通常は略して「テ゜フレ」という。

「”物価が下がる”っていうことは”僕らがモノを安く買える”っていうことでしょ。

だったらデフレは僕らにとっていいことなの?」

確かに「モノの値段が安くなる」と聞くと、なんとなく良いことのような気がするよね。

僕ら消費者にとっては、商品は安い方が得だもんね。だけど、デフレってそんなに単純な話ではないんだよ。

コスト・プッシュ・インフレ

まず、商品をつくるとき、「生産コスト」が上がると、その商品の値段も上がるということは分かるかい?

「生産コストって何?」「節さんコスト」というのは「商品をつくるために必要なお金」のことで、

具体的には、商品をつくるために必要な材料費や人件費などのことだよ。

「なんで、”生産コスト”は上がったりするの?」例えば、使用品をつくるために必要な材料を輸入していたとしょう。

もしもどんどん円安が進んでいったら輸入品はとても高くなってしまうので、その材料費も高くなってしまうよね。

そうなったら、その分商品の値段を高くしなければ会社の利益が減ってしまうよね。

また、なんらかの理由で社員の給料をたくさん上げなければならなくなったら、

その分商品の値段を上げなければならなくなってしまうよね。

このように、生産コストが上がることによって起こる物価の上昇を「コスト・プッシュ・インフレ」というんだ。

【ポイント】<コスト・プッシュ・インフレとは?>

生産コストが上がることによって起こる物価の上昇を「コスト・プッシュ・インフレ」といい、

通常は略して「コスト・インフレ」という。

特に、値上がりした原材料が輸入品だった場合は「輸入インフレ」ともいう。
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